遊具のない遊び場

年をとってから見返して笑えるようなに 。twitter @michiru__nagato note https://note.com/a_maze_amazes_me

京都観光 20231007

 


庭園

時が止まったみたいな空間。そこだけ木が切られて陽の光が注いでいる。スポットライト。でも水の流れる音が聞こえる。

芸術は自然を模倣する。それの意味を知った気がする。世界の絵画が目の前にあって、そこに歪に伸びる木や注ぐ水の音が世界を作るような気がする。

美空ひばりさんへ

長年、「川の流れのように」ってその次は何?って思ってました。でも、今はわかります。

絵画に時間が加わりました。

だから今書こうとしてるエッセイで、水を時間と扱い書きたいと思います。

 

 

 

意図せずに聖地巡礼をしている。平等院は入場制限くらっててタバコを吸いにいこうと観光センターまで歩いた。途中にオタクが集まっていたので、調べてみると久美子のベンチがあった。おいおい、ここまで観光地化するのかよとビックリした。

実際、近くには宇治川が流れていて、ちるスポット。川があるのとないのとだと全然違うな。ぼーっとできる。最高。

山があると喧騒が打ち消されているような気分になる。

 


福寿園工房に来て茶そばを食べる。窓から見える橘島を歩く外国人のブロンドが陽の光を浴びて煌めいている。

人の歩みは川の流れと比べてひどくのろまだと感じる。

器もそうだけど、今調和を感じる。木の葉が舞う、川が流れる、美味い飯を食う、お茶を飲む。

外に出ると半袖だと肌寒い。

川沿いで陽にあたる。逆に暑い。山に登ろうと思う。

 


せっかくだからと大吉山展望台まで行ってきた。今は喫煙所を求めてヤベという喫茶店にいる。大吉山を登るまでの間にオタクとすれ違う。見晴らしは良さったけど、ユーフォニアム

まだ13時すぎだけど歩き疲れた。テレビの音量が大きい。いるのはジジババ2人。すげーよく晴れてるから、川でも眺めてぼーっとしようか迷う。秀吉の天下統一が刻一刻と迫っているらしい。

 


17時開店のカウンター七席しかない飯屋を発見。1人でやってるみたい。京都駅。今日はここで夜ご飯を食べよう。予約した方がいいかもしれない。準急に乗ったから、どこかで降りて、電話しよう。

それまで暇だ。電車に乗りながらtofubeatsの10周年で作ったプレイリストを聴く。

土地と音楽のつながりはありそうだなと思う。あんまり京都っぽくはない。気のせいか。

もう歩きたくないからリズと青い鳥の聖地には行かないし、多分鴨川も行かない。疲れたから。いっても京都タワーかな。登ろう。

俺が住んでる春日部は山もないし観光スポットと呼べるようなものはない。だから電車内から山が見えると、不思議な気分になる。

 


なんかやっぱ気持ちいい。気持ち良すぎて逮捕が多すぎる。段取りも何も決めずフリースタイルで旅行するの疲れるけど楽しいな。

本当だったら南禅寺行って、けいおんの聖地見たら京都河原町で喫茶店巡りとか考えていたけど、そのまま宇治に行った。きもちがいいな。

 


稲荷駅。こういう観光地がすぐ近くに住む住民はどういう気分なんだろうと空想する。誇らしいか、それとも本当に何も気にならないのか。住みにくそうだろうと思うんだけど、どうなんだろう。でも正直、チルスポットとしてどこの神社仏閣も強すぎるから羨ましさがある。

 


エッセイの構成と入り口を考える。絶対に川から入りたい。でも、鴨川行かないから、話を飛躍させる方法としてダメなんじゃないかと思ってる。それに恋人が多いだろうし、孤独じゃなくて、無関心のふりが大きいのでイメージとしては合致しない。無理矢理にでも、てか上手く話を進めれば、それを度外視することもできるから、そこは頑張って書くしかない気もするぜ。

あとお金をおろさないと。

 


京都駅に戻る。どうもマゾです。夜ご飯を食べたかったところに電話すると満席。次に食べたいところも満席。とりあえずら京都タワー登るかと思って登るとユーフォとコラボしていた。展望台から帰ろうとすると基本サービスで写真を撮ってくれるらしい。1人だったのもあって恥ずかしくて撮らなかった。ご飯をどうしようか思いながらふらふらと歩き始める。もう開いてる店を探すと京都河原町に結構あるっぽい。歩いて向かうストロングスタイル。電車に乗ればすぐだけど、なんか勿体無いよう気がして、バスを使うにも頭使うし計画立っちゃうから使わずに歩きまくり。鴨川見てみたいから、向かう。五条からぐーんと進み、鴨川に出る途中で個人本屋を発見。アリスミスの短編集と、小説のテクニック的な本を買って散財。電車に乗ってないからいいかと自分を許す。そのまま鴨川沿いへ出る。カップルが本当に等間隔でいるのか確認。ある意味これも聖地巡礼

実際はそうでもなかった。もちろん恋人たちもいたけど友達同士とかパートナーだったり家族であったり色んな人が等間隔で並んでた。ワロタ!そのまま飯を食いに行くけど、1人で食べれる居酒屋とか逆に敷居が高くて、1人でいることにしみじみし心が折れる。ぽきっとな。このままアパホテル戻ってまたマックでも食って終わりにしたろ!とヤケクソ気味に考えて駅に向かうと、「うなぎ」と書かれた幟旗がゆらめいている。行くしかねぇだろ!

うな重の松と日本酒を頼み、気持ち良すぎて逮捕となりました。気持ち良すぎて逮捕。充電6パー、今16時半ぐらい。アパホテルに戻る。外出てすぐのところに喫煙所のあるコンビニが…!これには流石に世界は自分のために存在してると思い込んじゃうね。

帰ホテル。VODが無料だったのですかさず動画を流しながら湯船に湯を張る。

さっぱりしてからエッセイを書こうと思う。

 

やっぱ書けませんでした。

ゴールデンウィークとは

弊社はカレンダー通りの営業ですが、取引先のメーカーは基本的に休みなので、気持ち的には有給を申請しやすく、例に漏れず1日を休みにした。

休みはマジで一瞬だなと思う。気づいたら月曜みたいなことが多い。大学生の時は友達に会うのも気軽に相手が忙しいかな〜とか思うこともなく、適当に誘えたが、今はなんとなく忙しかったら迷惑かな〜みたいに気にするようになっている。友達に会うのもなんか特別なことのように感じるようになってる。だから、たまになんかのタスクのように友達に会おうとしてる気がする瞬間があって、そういう時はなんか凹む。自分で誘ったのに、なんか相手のことをタスクのように見てるかもしれないと思うと、あぇ〜ってなる、溶ける。

あとは友達と話してるときに一番盛り上がるのは過去の話なので、そこも今の話で盛り上がりたいよなとか思う。そのためにはリアルタイムで同じ時間とか体験をするといいんじゃないかとか思って人を誘うが、それがなんかタスクのように、感じられるんよな。もっとラフに上手く行けばいいけど、コントロールしないと、本当に疎遠になりそうだし。

だいたい音楽聴くかスプラトゥーンするか友達に会うかの休日。バリエーション増やしたいけど、逆にこれぐらいじゃないとキャパ溢れるなとも思うが、充実感はらあるにはあるが、コップの中で半分くらいしか満足はいってない気がする。溢れるくらい満足したいが、コップがでかいのか、それともそもそもの満足が少ないのか分からんが。

ただまあ休みはあればあるほどいいし、退屈さが感じられるくらいの休日っていうのもなかなかないので、ゴールデンウィークくんには、そのレベルまで期待してる。

最近はDTMおもろいかもしれんゾーン入ってる。低音をどうすれば太くできるかとか、そういうのがおもろい。

 

https://on.soundcloud.com/iU2k8oMQSDFVAWnd8

今日は4月何日

いや5月1日 これはフリースタイル嫉妬 Dragon Ashみたいなビートや!

東京生まれヒップ育ち悪そうなやつは大体友達 なんてラインはどうしようもないぜ言い換えるならきっとこうだぜ

生まれは埼玉育ちも春日部市柳の町、やーやーやーもともと庄和町から合併して春日部市になったまたこの記憶は無くなっていーく

でも変わらず育っていく

大凧祭は5月3日 みんなと一緒に豊作願う

エイ、ビビットなカラー緑と赤

このバイブス高く空にあげるよ

天の川に届くくらい、蟹江もみえないくらいタッチ座スカイ

有名なフック。

 

 

 

2022良かったアルバム・EP

新年あけました。喪中なので続きは言いません。本当は年末にかけてやる予定だったので、新年のあいさつをしないというレアな体験です。

去年も一口レビューやりたいと思ってても、書く気にならなくてやらなかった。多分、自分の中でハードルを上げすぎてたんだと思う。なので今回は、メモみたいに残す感じでいこうと思う。忘備録。

 

 

C.O.S.A. /Cool Kids

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愛知出身のラッパー・プロデューサーのC.O.S.A. 。今年に入ってすぐアルバムが出た。リリシズムを感じるラッパーの1人。誰かと共有するようなタイプじゃなくて1人で聴いて1人でジーンとする。ビートのバリエーションもある。ブーンバップ・トラップ、それにアフロビートっぽいのもあり、全体の流れとして(アルバムとして)飽きさせない内容になっている。「アスファルトにも咲いたRoses」というリリックがある。ぴったりな言葉。最後の曲「Mikiura」はMVも見て欲しい。

 

宇多田ヒカル / BADモード

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1月19日生まれの女性、宇多田ヒカル。耳障り、かなり良いです。プロデューサーもぱっと見以外だけど、曲を聴くと堅いところ選んだなみたいな気持ちになる。A.G.Cookが参加してるのは最高。ベースがかなりいい感じです。あとは歌のリズムがキモい、なんでそうやって歌えるの!?みたいなところが多い。そもそものビートが難解なのに、違和感なく歌にしちゃうのが恐ろしい。プラス、ほとんどがタイアップ曲なのにまとまりがある。ヒョエ〜。

 

CHIN-HURTZ , METEOR / しかしあれだな

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オッドタクシーでの声優抜擢が大きなトピックになったMETEORとCHIN-HURTZのアルバム。HIPHOPといえば格好いいイメージもあるし、パンチラインといえば他人の心に響くみたいなニュアンスが強いと思う。でも、コミカルさもHIPHOPの一部。笑えるライムもパンチライン。ユーモアもまたHIPHOP。でしょ?いきなりこち亀の話するラップがあってもいい。そう、笑えるんだこのアルバム。一聴してみてもいいんじゃない? リアルを歌うのよ。小市民だけどユーモアで笑わせてくれるのよ。

 

Hipppo Campus / LP3

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USのインディーポップバンド。の割にギターロックのような感覚はなく、音響的なアプローチが目立つ。実験的なポップスというイメージが強い。ギターが入っているけど、どこまでいってもメロディーがポップだから、グッドメロディーだから聴ける。1曲の再生時間が4分を超えることもないので、さくっと聴ける。

 

yeule / Glitch Princess

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シンガポール出身、ロンドンを拠点に活動するyeuleのアルバム。グリッチプリンセスというタイトルに現れるように、曲を聴いていると不安定さを感じる。電子音楽系ではあるが、アンビエント的でかつドリーミーな音楽。かと思えばアコースティックギターのリフとしなやかな無垢な声のラブソング「Don't Be So Hard on Your Qwn Beauty」が異様なまでに爽やかに聴こえる。サブスク限定で最後の曲が追加されている。4時間44分もあるのはもう謎、いや自動再生させへんで~って気持ちなのかもしれない。サブスクで音楽を聴いていると、聴き流しちゃうけど、それに気づかされてしまったな。

 

butasaku / forms

open.spotify.comSSWのbutajiとビートメイカー荒井優作のユニット、butasakuのアルバム。不思議や。段々記憶は遠のいていく、日本語の操作と斬新なメロディー、アンビエントと素面が共存して不思議な手触りになっている。ちょっと柔術みたいな感じがするな。。。

 

中村佳穂 / NIA

open.spotify.com自然派と呼ぼうと思う。京都出身のSSW?竜とそばかすの姫の主演声優に抜擢された中村佳穂のアルバム。その魅力は間違いなくアドリブ感。歌のアレンジ力にも優れていて、一つの単語・言葉の表情が見えるのがいい。母親とかに聴かせると矢野顕子をほうふつさせるとのこと。確かにライブ映像とかを見ると分からなくもない。LUV。でもひとえに中村佳穂というシンガーの存在感がそれに近いのだと思う。自由で、愛やでこれは。。。前回とメンバーも変わり、バンドセットも変わり、もちろん音楽性も変わったのもわかるけども、それよりも中村佳穂という存在感。ラスボスやでこれは。「MIU」に関してはライブで事前発表の展開のほうが好き(でもこれも好き・この曲が好き)。

 

KAIRUI / 海の名前

open.spotify.comボカロPのEP。あまりに印象に残っているので記載。最高。オタク的感性(ピアノの使用・音響的(ASMR的)なビート)が爆発している。新しいエレクトロミュージックやで。あと純粋に聞いたことのない種類の歌詞。爽やかさに尽きる。夏の鬼リピート曲は幽霊(オタクは夏休みに現れる亡霊・大好きだろ?鍵っ子は特によ)一聴して損なし。

Whatever The Weather / Whatever The Weather

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Hyperdubから良作をリリースしているLoraine Jamesが別名義でのリリース。アンビエントか。これも。 ビート感を重要にしていた年だったように思う。曲のタイトルがそれぞれ温度になっているのもなんか聴く機会に近しい温度感を選べておもろいなって思う。でも普通に全部冷たい気もするが。

稲葉曇 / ウェザーステーション

open.spotify.comそこまで公言したことないからみんな知らないと思うけど、好きなVtuberは文野環です。「ラグトレイン」は文野環のMADでオタクは耳にしたことあると思う。ボカロPだけど、過去の邦楽ロックバンド感があっていい。漏れは初期サカナクションが大好きだから、この曇り空感といったらいいのか、そういう雰囲気が好き。一番好きな曲は「レーダー」。何がいいというと音数が好きなくてかつボーカルの雰囲気が良い。 インディーボカロとしか言いようのない歌詞、ただシンプルで分かり切ったことを言う歌詞がリフレインされると段々と深みを増していく。リフレインの本質は繰り返しによる独特なグルーヴを生むことにあり、そういった繰り返しを繰り返すことで(小泉純一郎構文)「悲しみ」「風」「涙」「意味を教えて」という歌詞が際立って聞こえる。あと「あなた」という単語があるのが良い…。まあ、歌詞について書いたけど、純粋にサウンドプロダクションが好きなんだよな。

 

Laura day romance / roman candles | 憧憬蝋燭

open.spotify.com2017年結成の日本のバンド。邦ロックって言う感じではなく、どちらかでいうと洋楽寄りかもしれない。耳に残るポップス的な要素が意外とないがSSW的な丁寧さ?を感じる。隅々までコントロールしてますよっていうか、そういう曲の完成度がある。歌詞は日本語で婉曲的なラブソング要素を感じる。ロマンスだね!

 

Croatian Amor / Remember Rainbow Bridge

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デンマークコペンハーゲンを拠点に活動するLoke Rehbeckのプロジェクトの一つ。アンビエント的と言おうか迷う。アンビエントと言うには「葛藤」とかのニュアンスがアルバムから感じ取れてしまうから。インダストリアルな冷たい響きのビートと和音、ディレイするメロディからも物語を想像できさえする。アルバムジャケットも良い。

Tennyson / Rot

open.spotify.comカナダ出身のアーティスト?トラックメイカー?。ポストEDM。レコードで買って聴いたら、サブスクよりも全然良くて笑っちゃったアルバム。一番好きな曲は「Slow Dance」ドロップに入る前の歌詞、俺めちゃめちゃ重要視してる。まあつまりはそういうこと。

Aiobahn / all conected

open.spotify.com韓国出身のプロデューサー。最近だとInternet overdoseのサントラをやったことで知っている人もいると思う。日本のアニソンのリミックスなどもsoundcloudに上げていたりもする。また2000年代エロゲソングを彷彿とさせる歌詞も魅力の一つ。KOCHOや茶太など穏やかアニメソングで有名なシンガーが確かにびったびたに合ってる。

 

Kathryn Joseph / for you who are the wronhged

open.spotify.comスコットランド出身のSSW。弛緩したリズムで淡々と歌が歌われる。何を言っているのか分からないけど、印象に残っている。穏やかで滑らかなんだけど過激な何かを感じる。あまりに冷え切っている気がする。一回、歌詞とかを調べる必要はあると思うが、腰が重すぎてやっていない。

 

Serph / nirva

open.spotify.com日本のトラックメーカー。かわいい系のように聞こえる瞬間があるアルバム。やさしい電子音楽。一番好きな曲は表題曲の「nirva」。fxとかがリズムになっている。イージーリスニングっぽいけどそれがノイズになって心地いい。ポーターロビンソンのアルバムも同じ方へ歩みを進めているのかもしれんな。

S. Carey / Break Me Open

open.spotify.comボン・イヴェールのバンドに参加しているドラマーのアルバム。面白いのはボンイヴェールのバンドでもコーラスワークをやっているので、穏やかなフォーク調の曲でも色彩豊か。ゆっくり陽が沈んでいくのを惜しみながら聴きな~。

Kendrick Lamar / Mr.Morale & The Big Steppers

open.spotify.com説明不要。びっくりしたのは前回のアルバムと比べてビートが全部かっこいいところにある。ジャンルの折の中で音楽性を拡張をするビートが多く、長い年月をかけて作られたアルバムなのがまるわかり。

 

tofubeats / REFLECTION

open.spotify.com日本のトラックメイカー・プロデューサー・パートタイムラッパーのtofubeatsの新譜。最初に聴いたときはしっくり来ていないし、なんなら今でもしっくりはきていない。だけども前作「RUN」に比べてハウス系の音楽がスッと入ってくるようになった。むしろLPに入っている曲よりも入っていない方の曲のほうが好きだったりする。インスト曲の温度感がフィットする。というかアルバムの温度感がちょうどいい。けっこうこじんまりとしたアルバムだなあと感じる。ボリュームとか展開とかの問題ではなく、なんかそう感じる。ただ居心地は良い。「Okay!」が一番好き。電車に乗りながら流れていく景色を眺めている時に聴いて、あーこの感じめっちゃいいなって思った。

 

seep minutes / MINU

open.spotify.comneibiesと同じクルー?のラッパーseep minutesのEP。サブスクではアルバムの中の数曲をEPという形で出しているみたい。今年聴いた日本語ラップの中で一番好き。最初の「saisei」でのサンプリング元ネタがバチって分かって、しかもそのうえでラップするんだって最初に驚きがあった。何べんか繰り返して聴いて、温度感良いなって思うし、リリックも好きだなってなる。マイナスとマイナスを掛ける必要はないって、紹介文に書かれていて、喰らっちゃった。失敗をポジティブな方向へと無理やり向かわせるなよって、言われているみたいで、その失敗、そのままを愛せよって言われているみたいで、喰らった。そういうアルバム。

Tohji / t-mix

open.spotify.com日本人のラッパー。Tohjiは追うことが楽しい稀有なラッパー。シーズンごとに音楽性が違う気もする。毎回やってることが違う。だから面白い。踊れるけど、そこまでごちゃごちゃしていないトラックが多くてとてもいい。無駄に音数があっても聴くのが疲れる。中でも「super ocean man」は夏のアンセム。一番好きな曲は「shell」。yeuleの詩、良すぎ。初夏の木漏れ日が揺れている様を思い出させる。 t-mixはシリーズものらしく、次のt-mixではどういった曲が聴けるのか予測できないし、それを聴く瞬間が楽しみで仕方ない。

Soccer Mommy / Sometimes,Forever

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アメリカの女性SSW。radioheadを彷彿とさせるダークな曲もあれば、爽やかな曲もある。ギターの歪みなどに関して言えば広がりをもった音だった。レコードで聴いた方がパワフル。最後の「Still」をはじめて聴いたとき、良いなって思った。

kabanagu / ほぼゆめ

open.spotify.com日本のトラックメイカー。かばなぐ。多重コーラスなどの加工が良すぎる。また最近出てきたトラックメイカーってめちゃめちゃ歌詞が良い気がする。もともとアジカンコピーバンドをしていたらしく(それが要因かまったく分からないが)歌のメロディーがなじみがあるような気がしないでもない。初めに聴いてもなんかスッと入ってくると思う。朝方の電車に揺られて、白んでいく空を眺めているみたいな、軽くてワクワクするアルバム。空間を感じさせるようなミックスじゃないと満足できない身体にされてしまった感はある。音が整理されているから、気持ちいいよ。ぜひ。

 

Midnight Grand Orchestra / Overture

open.spotify.comホロライブ所属のvtuber星街すいせいと、月ノ美兎の曲やデレマスの曲(hotel moonsideやradio happy)を手掛けた鬼Taku inoueのユニット。刺さる人には刺さる。taku inoueの作るドロップは神。最後の「highway」はクリーントーンのギターが入っていて、感謝感謝。

 

illiomote / side_effects+.

open.spotify.com東京出身のガールズバンド?ユニット。つかみどころのない音楽性で、前のEPも好きです。歌が大好き。色々考えてみたけど、R&Bに近い歌い方なのかも。ただR&Bみたいな繊細さというよりも、もうすこし幼い感じがする。色気があるというよりもかわいい。何度でも言うが、宇宙の惑星で、多種多様の坩堝で、少しさびれた郊外の都市で、流れていてほしい音楽。歌のリズムが好き。そこで音節伸ばすんだとか、逆にそこは短く切るんだっていう楽しさあります。根本はポップスなので、流行っている音楽に飽きたけど、明るい曲が聴きたい人、聴いてもいいんじゃない?

 

DOMi & JD BECK / NOT TiGHT

open.spotify.comキーボードのドミとドラムのベックのデュオ。バカみたいにテクニカル。最初聴いたときはフライローとサンダーキャット(実際に客演にいる)を想起した。ベースラインとドラムの関わり方が素晴らしいと思ってます。ずっとドラムソロやんみたいな気持ちになる。てか客演が豪華。ジャズピアノ界の超超有名なハービーハンコックから、歌心のあるベースラインを作るサンダーキャット、果てはスヌープドッグまで。アンダーソンパークもドラムやるもんな(2022年のスーパーボウルハーフタイムショーでドラムをたたいていたのは彼)。

 

quoree / 煤模型

open.spotify.comトラックメイカー・ボカロP こちらもASMR的な音楽。空間を大事にしている。エレクトロニカ。繊細なエディットが染みるぜ。浮遊の感覚、あります。一番好きな曲は「骨」。

明日の叙景 / アイランド

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日本のポストブラックメタルバンド。もともと有名だったらしいけど、俺はジャケットが気になって聴いた口。なかなかこういうジャンルはあまり聴かないけど、なんか馴染みがある。それはシューゲイザーだったり、ポストロックだったり、エモだったり、邦ロックだったり、そういういろいろな影響を感じる。また歌詞、良い。。。どこかポップな部分を残していて、名盤だろこれ!

 

Cwondo / Coloriyo

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ガレージロックバンドNo Busesのギター・ボーカルの近藤さんのソロプロジェクト。といってもバンドサウンドとは違った音楽性。軸にあるのはギターとハミングのような歌のメロディーだと思う。繊細なドラム・カッティングエディットとは別に、その心地よさのほうが魅力。各曲のネーミングセンスと同じように、拍をずらしていたり、リバースしてたりするのも愛嬌があってかわいい。

 

Kokoroko / Could We Be More

open.spotify.com

イギリスのジャズ・フュージョン8人組。アフリカンなリズムでジャズ・フュージョンをやっている人たち。ホーンとコーラスもいいんだけど、にしても基礎リズム隊が良い。聴いていて苦痛になることはない。「Dide O」が一番好きな曲。クリーンギターとホーンから始まる曲は、ゆったりと踊るのに最高。昼下がりの陽を浴びながら踊るのに最適。

 

Hudson Mohawke / Cry Sugar

open.spotify.com

スコットランド出身のDJ・プロデューサー。エレクトロニック音楽。ハウスやトラップを使ったダンス音楽の人。常にハイテンションで狂踊。宇宙っぽさのある中毒曲がたくさん。壮大、でもチープさが残ってるところが魅力かもしれん。

 

Telematic Visions / town without sky

open.spotify.com

日本のDJ・トラックメイカー。ドラムサンプルの声に耳を澄ますことのできるアルバム。インターネットライトはブルー、寂しい街、子供のころの記憶、夕焼け小焼けが響いているのに遊び足りない気持ちを持て余す感覚。チャリ漕ぐ速度高速の俺。ノスタルジーに満ちている。固有の場所に向けられているわけでもない、架空のノスタルジーのにおい。現代のオトナ帝国はここにありました。

 

ANORAK! / ANORK!

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東京を拠点にするバンド。エモやメロディックパンク。かっこいい。一番すきな曲は「聖跡桜ヶ丘」。LPも買ったから届くのが楽しみ。日本のバンド好きな人は、一回聞いてみてもいいかもしれない。キメの感じとかはちょっと昔の邦ロックが好きな人に刺さりそう。オレモソーナノ。

 

RYUTist / (エン)

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新潟のアイドル。ここ最近のアイドルすごい。曲に力が入っている。オタクとアニソンとメタルのファン層が近いのはもはや自明だが、こういったインディー音楽にも侵入している。楽曲に力を入れているアイドルが多い。作曲者がマジで強い。どうしたん?にしてもアイドルの歌い方って響くときはガチで染みちゃうんだよな。俺はインディーとメジャーの違いについてそこまで論理的に線引きしているわけではなく、フィーリングで分けている。金額の違いもあるけど、とがってるのがインディーだと勝手に分けている。そういう意味ではアイドルの中でもインディーアイドルともいえる。インディーアイドルと言ってもそれぞれのファンがいるわけだし、そこまで本質的には変わらないかもしれないけど、メンバーの差異を楽しむか、それともグループの多面性を楽しむかの違いは大きいと思う。どちらかというと後者の俺。誰が人気で誰がかわいいとかは問題ではなくてグループのバイブス(コンセプトとかもある)で見ちゃうかも。

 

Alvvays / Blue Rev

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カナダのインディーポップバンド。シューゲイザー的だったり、ポストパンク的だったり、かと思えばシンセポップっぽかったりする。一番好きなのは「Pomeranian Spinster」。パンクっぽいけどギターの音とかはロックだし、歌もちょっと懐かしい感じがしていい。

 

KOHH / The Lost Tapes

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日本のラッパー。未発表の音源集。聴いてみるとKOHHの音楽性の広さと、その声の魅力に気づかされる。同じ言葉の繰り返しでもニュアンスが違うというか、味付けがちがう。V6に提供した「雨」やレゲエ調の「ただの男」。KOHHの好きなところはラップと聞いて想像する以上の音楽性を見せているところ。誰でも書けそうで誰も書けない歌詞と、その声はオリジナルで説得力がある。一番好きなのは「目に見える人生」。生命へのまなざしが残酷で綺麗。前作のアルバムで引退だが、こうしてちょくちょく未発表音源とかリリースしてほしい。。。

Ado / ウタの歌 ONE PIECE FILM RED

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日本の歌手。「うっせえわ」で出てきたときは眉唾だったが、あっというまに新しい時代のアイコンになっていた。ワンピースの映画見てないけど、良いな~と思う。楽曲提供者が有名なのもわかるし、歌い方もあるだろうし、メロディーとかでわかるんだけど、その広い楽曲を歌いこなしていて、しかもAdoオリジナル性も感じられてめっちゃいい企画やなって思った。リリースしてくれてありがとう。まじでAdo謎。高音とか少し笑っちゃうんだけど、癖になる。がなりはカッコいい。なんなんだろうな、中毒性?歌声のバリエーションがたくさんあって楽しい。

 

They Hate Change / Finally,New

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フロリダのラップディオ。1曲目からやられてしまった。ドープなビートが多い。ただラップというよりはなんだろ、エクスペリエンスみたいな響きがある。ただビートには展開も多く、退屈な印象はない。ど真ん中のヒップホップに飽きたら、このアルバムが楽しめるだろうなと思う。聴いてて面白いもん。

 

uku kasai / coldsmokestar

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日本のトラックメイカー、SSW?。温度感あります。一曲だけ聴いて帰ろうとしないでね。ウィスパーな歌と金物の鳴りの対比がいいです。こちらもASMR的な空間を作っていて良いです。EPではあるけど、全部を通して、最後に聴く「花束を置く」気持ち良すぎんだろ!一番好きな曲は「LookBlue」。気分が晴れない時に聴くと良い。

 

Pot-pourri / Diary

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日本のアブストラクト・ポストパンクバンド(らしい)。1曲目はかなりエディットしているなと思っていたのに、2曲目以降はサイケっぽいのに黎明期の邦ロックみたいな手触りもする(なのに印象としてはフォークロックとして映る)。不思議だなと思う。一番好きなのはベースがぶりぶりしていて、かっこいいところ。4曲目の「Vertigo」聴いてほしい。丁寧なパン振りと、ファルセット、深いサブベース、ぶりぶりのベース、なのに後味は良いの不思議~。

 

altopalo / frenemy

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カルフォルニア州のバンド。ここ最近で一番好きなバンド。メランコリックなサウンドで、一人で気が参っている時によく聴く。季節感がなくて、そこはちょっと冷たくて安心する。ハイポジションのアルペジオや、加工されて質感を得た歌声だったり、こもったドラムの音だったり(あるいは歪んだドラムだったり…)、そのサウンドデザインが好き。なんで有名じゃないのか本当に不思議なバンド。絶対に過小評価されていると思う。

 

C.O.S.A. / Reason

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愛知出身のラッパー。かっこいい。説明不要でしょ。リリシスト。4曲目の「Reason」の文句ばっか曲にして次どうすんだっていうところはパンチライン。リリシストはリアリズムが根底にあってもいい、むしろ現代のリリシズムはそこにある。これは俺が小説に求めている精神でもある。みだりに悲観せず楽観もせず生き通していく精神。一人称の魅力だ。

 

Dove / Atarashi Karada

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兵庫出身の音楽家?。アンビエント的だけど、箱庭感がある。ただ歌に関してはかなり口ずさみやすくてポップスの波動を感じます。EPなので短くて聴きやすいので、一聴してみてもよろしいかと思います。一番好きなのはやっぱり「Atarashi Karada」。ぜひ。

 

Mamas Gun / Cure The Jones

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UKのバンド。ソウルか。営業車で聴いてたら気持ち良すぎて大きい声出たアルバム。世代を超えて愛されてもいいだろこのアルバム。父親、母親と聴いても大丈夫なアルバム。むしろ好意的に受け入れられるかも。

 

ISSUGI / 366247

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日本のラッパー。別名義ではビートメイカーとしてもプロップスがある。フロウが独特でオリジナル。レコード買ったらサブスクと感じ方が全然違くて驚いた。フィジカルで音楽を聴く意味ってマジである。ISSUGIのパンチランを聴くためには、まず聞き取れなきゃ話にならないので何回か繰り返し聞いて身体に覚えさす。そこから、やっと喰らうことができます。純粋に歌詞を聴きとろうと集中するだけで世界は変わる。聴いてみろ……言わないよ。

 

NewJeans / New Jeans

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K-POP第四世代のガールズグループ。灰汁の強いグループが多い中、曲の感じが他のグループと比べて洗練というイメージを想起させる。コンセプトはどのグループにもあると思うけど、なんかおしゃれ。個人的にはK-popってめっちゃ元気出るけど疲れるんだよね。なんかエナジードリンクみたいに聴くけど反動が強いっていうか(もちろんミックスの問題でドンシャリし過ぎみたいなところもあるけど……)、newjeansは結構繰り返し聴ける。本当は「Ditto」ってうシングル曲がすげー好きなんだけど、EPも好きだし、書いておこうって意識が強い。MV見てくれよな。曲単体よりビデオある方がマジでいいから。

 

Kamui / YC2.5

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日本のラッパー。別名義でビートメイクもしている。2020年の暮れに『YC2』ってアルバムが出ていたが、使用していたビートの作り手が逮捕されたので、配信停止となった。ここだけの話「coppy cat」って曲でkamuiやべ~となったので、その曲ないけど大丈夫かな~と思ってた。クラウドファンティングに参加したときも、マジで上回ってほしいと思ってた。曲数も増えているので大ボリュームで満腹。初音ミクを使用してラップするのってラッパーがするのが面白い。

 

振り返り

かなり長く書いてきたけど、同じような言い回しとか結構使っている気がする。ASMRとかそういう言葉。これは言い訳でもあるんだけど、音響的な部分を重要視するのが自分の流行としてあるのは確か(もしかしたらそれが現代性なのかもしれないけど分からんし知らん)。要は音楽から気持ちよさを接種することが多くなったのかもしれない。英語力とかからっきしだし、歌詞とかの部分よりもそっちが前面に出てくるようになってきたのかも。自分の人生に影響を与えるかどうか、みたいな重たい判断の前に、気持ちの良さで音楽を聴く、なんというかジャッジの基準が下がったのかも。高校生とかの時はこの歌詞がいいんだよな~とか歌詞が文学的なんだよとか(今は文学という言葉の権威性が道具のように使われるのが気に食わないのでそんなこと言う勇気はない)、音よりも意味を重要視していた。そういう時期と比べると肩の力を抜いて音楽を聴けている気もする(まあ消費をひたすらに繰り返している気もするが……)。あとはジャンルを幅広く聴けていたのかな~とか。サブスクを使うようになってから新譜を積極的に追うようになっていったので、残しておくアルバムの枚数多くてしんどかった。ちょっと怖いのは情報の入手方法がwebメディアとかSNSに頼りすぎている点で、体系的には音楽を聴けていないと思う。一つのジャンルを掘ったりはしていないから、それがちょっと負い目だし、いいのかなとちょっと思う。どうなんだろう。ただ、今年のボーナスでレコードを聴ける環境を整えたので、遅い音楽消費も取り入れている。今回、備忘録を書くにあたって個人的に印象に残ったアルバムのプレイリストを開くと9月と12月の間に追加したものがなくてびっくりした。意識的じゃないと本当に忘れるんだろうな。

もうこれ書いている時は2023年なんだけど、今年も残していこうと思う。あとはゴッチがやってるアップルビネガーのノミネート予想とかもしてみたい。まあほとんど今回書いた中からしか選ぶことはできないと思うけど。

喪中なので、こんにちはとだけお伝えします。インターネットからは以上です。これもまたVIBS…

20221123

もう今年終わりそうですよ。驚き。あと1ヶ月もすれば終わりになっちゃう。早いな〜。

この間の日曜日に文学フリマに出店した。去年も出たんだけど、その時は11部?くらい売れて、今回は8部売れたっぽい。まぁ値段が安いからそれぐらい売れるだろうなという感じ。もっと売れたいみたいな気持ちは正直ない、売れなかったら売れなかったでちょっと寂しいけど。それになんていうか値段つけてこれ売っていいんかな〜みたいなところもあって、何とも言えん。正味、自分の書いた小話は値段とかつけられるもんじゃないなと思ってる、無料でいいっていうか、人に金を出させるほどのものでもないなって。よくよく考えると古典とか有名な人でも文庫があれば400円〜1200円で買えるわけだし、そこと肩並べるのも無理だなとか思う。自分だったら知らないアマチュアの小説を買うなら、大手出版社から出てる文庫を買った方が、面白いだろうし…みたいな。まぁそれでも買う人がいるっていうのは本当に物好きなんだろうな。これが例えば小説とかでなくて、雑誌とかだったりZINEとかだったら俺は買っちゃうかもしれない。ああいうのは、小説とかと違うし。マツコの知らない世界を見る気持ちというか、扱う対象が知ってるものだったら対象への愛着とかを再確認できるし、知らなかったら純粋に好奇心を満たせるし。今度出るときはそういうのやりたいな。「なぜ?」に完璧でなくても回答できるようなことをしたいな。

なんとなく考えているのは自分にとってのチルスポットをまとめて、その中で地域の歴史とかと結びつけられたら、ちょっと面白いかもとか思ってる。ぱっと見はスポット紹介なんだけど、それにプラスして情報とか付けれたら面白いのかな。

そうなったら、いま調べたいのは江東区横十間川公園にある彫刻についてで、なぜコクトーの詩が彫られているのかを知りたい。図書館でレファレンスしてみようかなとか考えてる。

あとは春日部についても書きたいなーとか思ってる。地元について書きたいよなって。オルタナティブな観光マップとかいうか、そういうの作ってみたいよなって思う。ああいうの好きだし。

 

休日は基本的に午前中にレコード聴いて、午後はだらだらゲームしたりYouTube見て終わる。こうして文章を書いてるのは珍しい。何かとっかかりがないと基本的には書かない。

今年に入ってから祖父と祖母、2人とも亡くなったので、仏間でレコードをめちゃめちゃに聴いてる。生きていたときに、もし聴いていたら、うるさいとか邪魔だろうし、あの老人特有の何も見ていないような目で見つめられるのが怖くてできなかった。

なんか変化っていうのは勝手に起こってる。いなくなるってことは静かで、大きな変化だと思った。それで段々と、その時のことを忘れる。物事としては覚えていても、感覚としては失われる、というか失わないとその感覚に気づけない。だから多分、世界?歴史?なんと言えばわかんないけど、記憶の中身は喪失によって支えられている部分が多いと思う。

うちは元々あった祖父母の住んでいた家に増築という形で今住んでる家がある。いわゆる二世帯住宅だ。

それで祖父母の家の方の玄関にはそこそこちゃんとしたピアノが置いてあって、姉が本当に小さい頃、弾いていた。

最近はレコードに飽きたら少し適当に弾いてみて、すげ〜いい音!と感動して、結局うまく弾けなくて飽きて止めて、みたいなこともたまにするんだけど、今日は雨だったし、そういう気分だったから弾いてみて、黒鍵だけで遊んでた。コンデンサーマイクもあったので、それで録音したらいい感じになるのかなと思いつき、実行。

昨日の仕事帰りにUAの「Honesty(session1)」を聴いたせいもあると思う。だって凄くいいんだもの、ピアノの生音って。

とりあえず弾いて遊んだのよ。あと折角のコンデンサーマイクだし、生活音入れたくなって、音を出して遊んでた。楽しいね、こういう遊び。

 

https://on.soundcloud.com/Y2RxQdZZQAZ13jCD9

 

なんというか自分が何かを創作(?)する時の動機って、本当になんか残しとこっていう意味合いが強いんだろうなと再認識した日でした。

ガスコンロのチチチチチもIHになったら味わえないしさ。いつかなくなる音なんだろうな〜。

2022.9.26

今日は工場に加工現場を見に行った。那須塩原です。今月に入ってから頻繁に工場に行っている。9月に入るまでには3年目にして一回行ったかどうかぐらいなのに、なぞに盛りだくさん。

最近は図面上の数値ではなくて結果で不良と判断してから客先との調整が難航している。自分が入る前から揉めたこともある取引先で、付き合いたくないなと思ってても何故か付き合い続けなきゃ行けない。こっちは表面荒さとか数値でしか追えないのに、向こうはガス漏れをしなければ何でもいいみたいなスタンス。でも弊社で作ってるのは図面上のスペックを満たしている。それで面倒くさくなってる。向こうに常識とか自社の製品に責任とかあればもっとマシ。向こうが図面を引き直してうちが再見積もりして、って感じのフローでできるが、今は完全に図面を直す気がなさそうだし、図面と比べるとかなりオーバースペック。先方の購買も高圧的な割に適当だし、しんどいぜ。でもそういう人が結婚とかしてんねんな。

たまに、なんでこの人が結婚できて俺には恋人がおらんのや!って気持ちになる。

結婚=真っ当な人間みたいな考えがやっぱりあるんよね。まともじゃないと結婚できないみたいな。ここでいう「まとも」は対人関係に真摯に向き合えるってこと。

恋人ができたらとか思うけど、好きなことに割ける時間が削れると思うと普通に嫌だなとか思う。でも、そういう価値観から離れられないから、中途半端にもやもやする。人間としての劣等感みたいなものか…。

気にしないこともできるけど、一瞬でもそう考えたら萎える。

これって結構あるあるなんじゃない?

2022.9.22

自分、季節でなら秋が一番好きです。多分、みんな長袖一枚とかパーカーだけとかで外に出れる気温が一番好きだと思う。過ごしやすいから。一回、日本国民全員で四季選挙投票しよう。多分みんな秋が一番好きなんじゃないか?

基本的に春と夏はそこまで好きじゃない。秋と冬の方が好き。空気が澄んでいる気がするから。あとは深夜アニメにハマった季節だから。それについてはまた書こうかな。つーかまた聖地に行きたい。でも三連休ほとんど雨だしな…。

 

最近は死にて〜って思っても、あんまり死ぬのを肯定しなくなってきた。大学生の時とかは「死んでもいいと思うけど、結局は何にもならんしな」みたいに死ぬ行為に無意味さを見出して、最終的には、たぶん未来にはまだ楽しいことがあるかも知れん!みたいなバイブスで希死念慮をやり過ごしていた。要は来月ライブがあるから生きれる!みたいな感じ。詰んでる本あるしな、みたいな? 家族に迷惑がかかるとかいう理由は高校生の時にいっぱい考えたし、もうあんまり効力がない。んで、最近は思い出に生かされてる気がする。あの人と遊んだの楽しかったなとか、あのライブやばかったなとか、あの飲み会居心地よかったなとか、それでまた行きたいなとか、また遊びたいなとかそういう欲がいい感じに出てきた。あの時楽しかったからまだ死にたくねぇなみたいな。

そういうのって場所とか時間とか体験というよりも、誰かとその空間なり体験を、共有しているから安心するんだろうな。そういう安心な場所(人?)たくさん作っていけたらいいな。

 

20220530

月曜日が始まった。先週の木曜、祖母が死んだ。その日は長野に引き継ぎの挨拶に行った。朝、母からラインが入っていて、珍しいなと思った。それでその時点で祖母は3度、脳梗塞になっていることを聞いていたから、もしかしたら?と思って、出張行って良いか確認した。それで一昨日、土曜日に納棺してきた。病院に入っていたからか、遺体は綺麗な状態だった。みんな言っていたけど、すぐに起き上がってまたみんなに迷惑をかけそうな感じ。俺的にはそれも愛嬌に感じるけど。それでまた今週の木曜と金曜を仕事しないことになった。忌引き。祖父が死んでたからまだ半年も経ってないから、父は相続で大変そうだ。遺体、綺麗だったからか本当に違和感があった。すぐにでも起き上がりそうだけど、絶対にそんなことは起きないという違和感。

 

書いていなかったけど、日記が続いていた時、会社で納品しに外に出たら、ちょうど小学生の下校時間だった。それでちょっとふとっちょの男の子がランドセルもたされてた。ジャンケンして負けた人が持つみたいなゲームで、まぁなんとなく見てて思ったのは、仕組まれすぎてるなと思った。つまりは、ふとっちょくんは皆んなから負けろよって言われて負けているみたいな。ゲームもゲームとして機能してないのかもしれん。あくまで勝敗を予め決めたゲーム。キモ。不誠実だ。そのあとふとっちょは嫌だよーとか言って走り出して逃げたんだけど、その姿を見て、「走り方キモ」とか言ってるの見てマジで悲しくなった。多様性とか言われてる時代にその、個々人の違いをキモいって言うんか、今の小学生は…みたいな。まぁ小学生に何を期待してるのって言われたらそれまでだが。なんか勝手に下の世代にはそういう優しさの教育されてるんかと勝手に思ってたわ。

 

ついさっき葬儀の日っていう小説を読んだ。短編集なんだけど、その表題作を読み終えた。内容をほとんど滑りながら。で、最近本読んでなくて久しぶりになんか読んだ気がした。内容はわからないけど。俺、Twitterで読書垢とか目にする機会があるんだけど、なんかあれ釈然としないよな。読んでてなんか感想みたいなの自分のにないんかなって思って、なんとなーく考えていたんだけど、内容わかんなくても何か言えるんだなって気づいたんだよね。つまりはさ、本の内容に踏み込まないで、読書体験としての感想みたいなさ。多分マジで読書垢が呟いてる本の感想ツイートってこれなんだよね、言葉の魔術にうんたらかんたら、みたいないやらしいキッチュな感じの感想ばっかだから。だったらそんなツイートより、生活のことを呟いて欲しい。多分、それって自己啓発的なんだよな。俺はこんな本を読んでこう思った!みたいなのを140字で装飾して伝えるのってさ。魔術とか、迷路とか、観念とか、そういうのでしか捉えられない現実みたいなものはあるけど、そんな言葉使わなくても良いじゃんみたいな時。その言葉のチョイスが気持ち悪いと思う。自分もやってないかなとか不安になるが。