ふたにょうの遊び場

年をとってから見返して笑えるようなに。

今年の2月に書いてあったやつ。

俺が初めてCDを買ったのはサカナクションだった。documentaryというアルバムで当時は中学三年生だった俺は初めてCDを買うにあたって何か感情的なものを持ってはいなかったと思う。(バッハの旋律を夜に聴いたせいです。)をMステで聴いて鳥肌がたったせいで当時流行っていた邦楽ロックを塾の帰り道にツタヤにレンタルしに行ったのは良い思い出だ。ワンオクもandymoriもマンウィズも東京事変もNCISも、授業の合間に食べる間食のためにコンビニで買うお菓子に似ている少し浮ついた気分で借りていた。姉が吹部でギターを始めていたのも大きな要因だと思う。この中で好んで聴いていたのはNCISとサカナクションだった。やはり音楽をまともに聴いてこなかった身としては、ベースの音は拾えずギターがザクザクしてる音と歌のメロディーだけで聴いていた。クリーントーンのギターなんて気にしてなかった。もちろんカッティングなんかも知らない。今となっては音楽の聴き方にも変化が出てきて楽しみ方が増えたが、本当に当時は歌を聴いて気持ちよくなってたと思う。音楽を聴く機会も塾まで行く電車内ぐらいしか無かった。それでも好きな曲は幾つかあって、今もウォークマンのブックマークに当時好きだった曲が残っていた。だからか、こんな事書いてる。中学卒業ぐらいにサカナクションがミュージックという曲を出して、感傷的になったことはよく覚えている。

高校生になってからはFozztoneに夢中になった。相も変わらずメロディーを追っていた俺は、この時に歌詞に注目するようになった。反抗期は無かったと思うが、中学生の頃は自分について考えることが少なくて歌詞に感情移入する事なんてほとんど無かった。けど高校生になって歌詞がツーンと鼻にくるようになった。思春期をサッカーと過ごした俺は部活して帰ってニコ動見て寝る、登校中に音楽を聴く、学校いっても授業は面倒だし寝る、部活が始まるのが億劫なのに、いざ始まると辛いけど気持ちが良い、帰る時に音楽を聴いて、の繰り返しだった。新しい音楽を開拓するだけの気力と根性が足りなかったのか、ただ本当に部活がキツかったかは知らんが、とにかーく高校生の頃はFozztoneばっかり聴いてた。一体何がセーフで一体何がアウトなんだ、とか、俺のらしさに風が吹いていた〜、とか、頑張りたいから少し背中を押してもらう形で聴いていた。音楽は良き理解者だけど、それだけってことは俺自身も気づいていた。とにかく、この頃は自分のために聴いていた音楽だった。土日に走る準急の電車はガラガラで部活仲間と一緒に田園風景を横目に笑っていたのを思い出す。自称進学校の名にふさわしい昇降口の上に張り出されたセンター試験までの日数やら、文武両道のために朝練はない優しい校風やら、遠征のために良くも知らない学校まで電車を乗り継いでいったことやら、受験を迎えて勉強もせず油断して慢心して、質や量でも及ばないと思いながらも焦ってセンター後期でFラン大学に合格したことやら、日に日に更新されていく過去のものとなるしかし形としては変わりのない日々に対して不安を隠せず、それを相談するにしてもみんなが同じラインに立っている事は知っていたし弱音を吐いたし自分を情けないとよく考えていたことやら、おっかなびっくりな高校生活が全てFozztoneに内包されている。んで高校卒業して大学の入学式までずっと暇な時に病んだ(笑)ほとんどの時間を一人きりで過ごすことは自分に対して疑問を持つのには十分すぎた。比較する他人が頭から抜け落ちてしまい、自分って誰だ?とも思った。その頃にはプログレに手を出し始めた。そう高三の夏頃に買ったFozztoneのライブDVDでスキッツォイドマンをカバーしたのを見て原曲を聴いていたからね。で、今から思い出すと笑っちゃうぐらい変になってた。よく聴いていたのがPink Floydのtimeや Wish you are HERE.だから本当に誰かがいて欲しかった。木ってあるじゃないですか?あれを見て(木ってなんだ?)と思い始め、よくわからないものになったんですよ。木は何で構成されているかとか、何に使われるかなんて事じゃなくて、なんでそこに在るの?っていう気持ち悪い事を本気で思ってた。それで自分の部屋に居ると本当かベットの木材とかよりも自分は価値がなくて生きていて申し訳なくもなった。そこから派生して責めるように俺を見ているような錯覚に陥っていた。高校生でもなく大学生でもないは所属している集団がないため自身の置き場所がわからなくなるのは当然だし、家族も夜に飯を食べるぐらいで話もそんなにしない。ある夕方にandymoriの(1984)を聴いて、死ぬほど過去に戻りたくなった。大学に対する心持ちが不安しか無かった。その日の6時ぐらいに、信じられないぐらい滑らかに、夜ご飯何かな〜ぐらいの感じで、死にたいって口から出てきた事は、自分が本当に危ないと気づかせてくれた。他人がいないと我が振りも治せない。そこから暗い気持ちでも自殺は絶対にしないと決めたわけだが、特に何かを始める事もせずに大学へ入学した。

 

これを書いたのは去年なんだけど、最近またFozztoneandymoriを聴くようになった。もしかしたら今日だけ調子とか出なくて洋楽が聴けないのかもしれないけど、日本語の歌がなんつーかストンって落ちる。まぁ昔聴いてたからなんだろうけど。あと結構気分で聴く音楽選ぶからそうなってしまうだけなのかもしれない。